〈資料写真〉変色や傷のある米粒をより分け、品質をチェックする様子
九州農政局は19日、2024年産水稲の作付面積、予想収量(10月25日現在)を発表した。鹿児島県の作付面積は1万7100ヘクタール(前年比100ヘクタール減)で、普通栽培の10アール当たり予想収量は平年より15キロ少ない477キロ。早期栽培も含めた通年の作況指数は97の「やや不良」が見込まれ、9月25日現在の「平年並み」から悪化した。
同局鹿児島県拠点によると、24年産の普通栽培は7月下旬以降の日照に恵まれ、全もみ数が平年よりやや多かった。ただ9月下旬以降の高温や台風10号の影響で十分に発育できず、もみの肥大・充実を示す登熟は「不良」が見込まれている。
備蓄米、加工用米などを除いた主食用作付面積は1万5600ヘクタール(同200ヘクタール減)、予想収量は7万3300トン(同3300トン減)となっている。
地域別の普通栽培の作況指数は、大隅半島は100の「平年並み」となったものの薩摩半島が93の「不良」だった。