事故で大破した普通貨物車=11日午後2時5分ごろ、鹿児島西署
11日午前9時20分ごろ、鹿児島市上谷口町の県道で、普通貨物車が道路脇のコンクリート壁に衝突した。運転していた日置市東市来町湯田、介護老人保健施設職員の男性(72)と後部座席に乗っていた鹿児島市上谷口町、無職女性(89)が意識不明の状態で搬送され、間もなく死亡した。助手席の無職男性(75)=同市=は右手首を折る重傷を負った。
複数の近隣住民によると、無職女性は日中、日置市の福祉施設に通っており、事故当時は送迎中だったとみられる。
鹿児島西署と市消防局によると、現場は住宅街につながる市道と県道が交わる信号機のない丁字路。市道から坂を下って県道に出ようとした車が止まりきれず、道路脇の壁に正面から衝突した。近くの男性が「事故だ」と119番した。
事故現場に駆けつけた男性(88)は「雷が鳴るような大きな音がした。車の前方は大破し、スペアタイヤが外れていた」と話した。