JR貨物脱線、機関車ほぼ水平取り戻す 完了次第、レールに載せる作業に移行 川内駅 代替バスの運行も始まる

2024/12/17 06:27
JR鹿児島線の運休区間で運行が始まった代替バスに乗り込む高校生ら=16日午前7時半ごろ、薩摩川内市の川内駅東口
JR鹿児島線の運休区間で運行が始まった代替バスに乗り込む高校生ら=16日午前7時半ごろ、薩摩川内市の川内駅東口
 鹿児島県薩摩川内市平佐町のJR川内駅構内で12日未明に発生した貨物列車の脱線事故を受けて、運休が続く鹿児島線川内-隈之城間の代替バスの運行が16日、始まった。運行再開まで当面の間続ける。

 列車の再開の見通しは立っておらず、九州新幹線による川内-鹿児島中央間の振り替え輸送は続ける。

 代替バスは4台が午前6時から川内駅東口と隈之城駅前をピストン輸送した。川内駅では高校生らがJRの職員に列車の定期券を見せ、次々と乗り込んだ。

 出水市からいちき串木野市の神村学園に通う高等部1年の女子生徒は事故翌日、九州新幹線で鹿児島中央駅まで行き、鹿児島線で折り返して登校した。「バスの方が早く着くため助かる。早く元通りの生活に戻ってほしい」と話した。

 脱線現場では同日午前9時過ぎから、運輸安全委員会の鉄道事故調査官が3日ぶりに現場に入り車両やレールを確認した。17日は関係者への聴取を進める。

 JR九州とJR貨物は16日、前日に続き現場に残る2両のうち機関車を水平にする作業をした。完了次第、機関車と貨車をレールに載せる作業を始める。

 貨物列車は12両編成。12日午前3時ごろ、先頭の機関車1両と続く貨車2両が脱線した。

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