鹿児島県は9日、昨年12月23〜29日に89定点医療機関から報告があったインフルエンザ患者数は8580人で、1医療機関当たり96.40人だったと発表した。前週の1.47倍で、現行の統計を開始した1999年以降最多となり、1機関当たりでは全国で大分に次いで多かった。県は26日から県内全域に流行発生警報を発令しており、手洗いや換気といった感染対策の徹底を呼びかける。
保健所別では、指宿の148.33人が最多。鹿児島市(132.52人)、姶良(127.45人)、鹿屋(119.00人)、川薩(106.43人)、西之表(91.00人)、伊集院(76.40人)、加世田(67.00人)、出水(58.20人)、志布志(57.75人)、徳之島(48.00人)、名瀬(41.25人)で、警報基準の30人を超えた。大口は20.00人、屋久島は13.75人。
10歳未満が4044人、10〜14歳が1535人と、子どもを中心に流行している。病院や施設での集団感染や死亡数について、県感染症対策課は「現時点で保健所からの報告はない」と説明する。
同時に発表した30日〜1月5日の報告数は3236人で、1機関当たりの感染者は36.36人だった。同課は「年末年始の医療機関の休みが影響した可能性がある。今後を注視していく」とした。