種子島では家賃高騰や医療逼迫、産業の担い手不足も…馬毛島自衛隊基地反対訴え、250人が鹿児島市内でデモ行進

2025/01/12 06:30
「基地建設反対」とシュプレヒコールを上げる参加者=11日、鹿児島市の山之口町
「基地建設反対」とシュプレヒコールを上げる参加者=11日、鹿児島市の山之口町
 鹿児島県西之表市馬毛島の自衛隊基地整備が本格着工してから12日で2年となるのを受け、建設に反対する「馬毛島基地建設を許さない! 1.11かごしま集会」が11日、鹿児島市のみなと大通り公園であった。種子島の団体が現状を報告し、シュプレヒコールを上げた。

 「馬毛島に米軍施設はいらない市民・団体連絡会」の前園美子幹事が種子島の家賃高騰や医療逼迫(ひっぱく)、地元産業の担い手不足を報告。「工事が終わるまで我慢すれば済むのか。1次産業は復活するのか、観光業はどうなるのか」と訴えた。約250人が参加し、集会後は横断幕やプラカードを掲げながら天文館地区を行進した。

 同日、基地整備に反対する住民訴訟の弁護団は、同島の葉山港に上陸した。工事関係者や防衛省職員に止められ、港から先へは進めなかった。工事の進捗(しんちょく)や島固有のニホンジカ亜種マゲシカの生息状況を調べるため、海岸や緑地上空からドローンで撮影もした。

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