不審者はこうやって制圧するのだ…桜島フェリーで海上保安部と市が合同訓練

2025/01/14 18:00
護身術を学ぶ桜島フェリー船員ら=鹿児島市の鹿児島港
護身術を学ぶ桜島フェリー船員ら=鹿児島市の鹿児島港
 鹿児島市船舶局は8日、鹿児島港に係留した桜島フェリー船内で、鹿児島海上保安部と合同の不審者対応訓練をした。フェリー船員約30人が、さすまたの使い方や護身術を学んだ。

 鹿児島海保の巡視船「こしき」の乗組員が、暴れる不審者をさすまたで押さえる方法や、もみ合いになった場合の振りほどき方などを指導。無理に制圧しようとせず、乗客らの安全確保を最優先するよう心構えを伝えた。不審物を発見した場合の手順も確認した。

 鹿児島海保の半沢優警備救難課長は「通報から海保到着までは時間がかかる。いざというときに慌てないよう、日頃から乗員の連携を深め、少しでも時間を稼いでほしい」。市船舶局の松田晋作安全運航推進室長は「毎月の訓練で反復して技術を習得し、意識を高めていきたい」と話した。

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