あれもこれも物価高「1円でも安いうちに」…駆け込み給油の車列再び 県内16日にガソリン補助再縮小「満タンが多い」

2025/01/14 20:35
値上げを前にガソリンを給油する女性客=14日、鹿児島市のセルフステーション南林寺
値上げを前にガソリンを給油する女性客=14日、鹿児島市のセルフステーション南林寺
 ガソリン価格を抑制する政府の補助金が16日に縮小される。消費者にとっては昨年12月に続く値上げだ。鹿児島市内のガソリンスタンドには14日、「価格が安いうちに」と駆け込み給油の列ができた。

 政府は燃油価格の高騰を抑えるため、レギュラー1リットル当たりの全国平均小売価格が175円程度になるよう石油元売りに補助金を支給してきた。昨年11月、段階的縮小を閣議決定し、今回は昨年12月19日以来。最終的に185円程度への上昇が見込まれる。

 14日、コスモエネルギーサプライ(鹿児島市)が運営する同市南林寺町のセルフステーション南林寺には、午前から給油の車が相次いだ。従業員の浅野聡さん(44)は満タンにする人が多いとし、「ガソリンを切らさないよう早め早めの注文を心がけている。お客さんに迷惑はかけられない」と話す。混雑する時間帯は車両誘導や給油操作の手伝いをするスタッフを増やして対応している。

 同市大明丘3丁目の今村修一さん(73)は「物価高もある。少しでも生活を守りたい」と給油した一人。2カ月連続の値上げを目前に「もっと長期間で価格を調整してくれればいいのだが」と要望した。

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