鹿児島県教育委員会は15日、女性の体を触るなどのわいせつ行為で大隅地区の県立学校の男性教諭(42)を停職3カ月とした。信用失墜行為と、虚偽申請による休暇取得の懲戒処分計2件も発表した。
県教委によると、男性教諭は2023年、県内で面識のある女性の体を触ったり性的な発言をしたりした。24年10月上旬、女性が学校関係者に相談し発覚。「同意があると一方的に考えていた」と弁明している。
北薩地区の県立学校の男性講師(26)は、信用を失墜させる行為があったとして減給6カ月(給料月額と教職調整額の10分の1)。昨年6月の夜間、薩摩川内市内のコインランドリーで、正当な理由もなく、3回にわたって他人が使っている洗濯機を開け、洗濯物を手に取った。男性講師が県警に逮捕されて発覚した。「興味本位で行為に及んでしまった」と説明。今月15日付で依願退職した。
鹿児島地区の県立学校の事務主査(48)は、不正な休暇取得で停職3カ月。昨年中、身内の不幸があったと偽って慶弔休暇を計2日間取るなど、少なくとも10日間「無断欠勤」した。
本年度の懲戒処分は、今回を含め計23件。中島靖治教職員課長は「引き続き学校や市町村教委と連携し、不祥事根絶に取り組みたい」とコメントしている。