鹿児島県内の70代女性が、警察官になりすましたうそ電話詐欺に遭い約1億2000万円をだまし取られた事件で、県警組織犯罪対策課と南さつま署は16日、被害額のうち1600万円を詐取したとして、詐欺の疑いで、千葉県白井市冨士、解体作業員の男(25)を逮捕した。受け子とみられる。同事件を巡る逮捕者は2人目。
逮捕容疑は2024年7月下旬から9月上旬までの間、氏名不詳者と共謀し、警視庁の警察官になりすまして「預金が悪用されており、紙幣番号を調べる必要がある」などとうその電話をかけ、東京都内のアパートに現金1600万円を送らせ、だまし取った疑い。同課によると、偽造した警察手帳の画像をLINE(ライン)で女性に送るなどしていた。
女性は同時期、11回にわたって都内の複数のアパートに段ボール箱で計1億2000万円を送っている。同課は、他にも関わった人物がいるとみて調べている。