外薗勝蔵氏
自民党県議の外薗勝蔵氏(73)=薩摩川内市区=は17日の県議団総会で、夏の参院選鹿児島選挙区(改選数1)に無所属で立候補する意向を表明し、県議団に推薦を求めた。可否は持ち越しとなった。総会後の取材に「県議団が一致して応援できる状況でないと戦いは難しい」と述べた。
自民現職の尾辻秀久参院議員(84)の勇退表明に伴う党県連の公募に名乗り出たが、党本部は元参院議員の園田修光氏(67)を公認候補に選んだ。外薗氏は決定を受け入れるとしながらも「出馬したい思いに変わりはない」と述べた。
薩摩川内市出身。1999年、県議に初当選し7期目。議長や県連幹事長を歴任した。人口減少対策や医療的ケア児の支援に意欲を示し、県の新年度予算成立後に正式表明するとした。
党県連の公認候補選びには、県内外の9人が応募し、選考委員会が園田氏と外薗氏に絞り込んだ。県議団は複数人から一本化した外薗氏を、県選出の国会議員は外薗、園田の2氏を推薦するべきと主張し協議は難航。最終的には党本部に委ね、県議団も決定に従う方針を示している。
鹿児島選挙区では自民が園田氏を公認候補と決めたほか、立憲民主党が尾辻参院議員の三女で自民県連の選考から漏れた朋実氏(44)を推薦する。国民民主や共産党も擁立の動きがある。