錦江湾横断道路推進の決起大会であいさつする自民党の森山裕幹事長(中央)=19日、鹿児島市の南栄リース桜島アリーナ
自民党の森山裕幹事長(衆院鹿児島4区)は19日、桜島と鹿児島市街地を結ぶ錦江湾横断道路構想を巡り、国の2026年度からの次期国土強靱(きょうじん)化計画で「何らかの予算を計上できるようにしたい」と意欲を示した。桜島であった決起大会で述べた。
横断道は桜島が大規模噴火した際の避難路の役割も期待されている。森山氏は来賓あいさつで桜島フェリーの経営健全化問題に触れ「結論を出して前進させないといけない時期。一議員としても幹事長としても頑張りたい」とした。
同じく来賓の立憲民主党・川内博史衆院議員(鹿児島1区)は「実現は与野党を超えた悲願。早期完成に向け取り組む」と話した。
決起大会を主催した錦江湾横断道路推進連携協議会は、構想推進を目指す4団体が包括的な組織として昨年11月に設置。大会には県議、大隅半島の首長を含め約550人が出席した。
県は09~12年に横断道の実現可能性調査を実施。21年には、高規格道路としての役割が期待されるが起終点が未定の「構想路線」に位置付けた。