北帰行を始めるツル=22日午前11時ごろ、出水市荘
鹿児島県出水市の出水平野で越冬するツルの北帰行が22日、始まった。昨季より7日早い。ねぐらがある荒崎休遊地一帯は朝から青空が広がり、ツルの群れは旋回しながら上昇した。3月下旬ごろまで続く。
県ツル保護会が午前10時15分、ナベヅル8羽の北帰行を確認した。その後も24羽が飛び立ったという。堀昌伸事務局長(54)は「ツル観察センターは3月9日まで開館している。これからもツルをぜひ見に来てほしい」と語った。
今季は、昨年10月18日に初飛来を確認。11月30日に調査した1万2992羽が最多で、28季連続で1万羽を超えた。