ほころび始めたヒカンザクラ=22日、龍郷町円の奄美自然観察の森
奄美大島でヒカンザクラがほころび始めた。鹿児島県龍郷町は22日、奄美自然観察の森(円)の“標準木”で花が5輪咲いたとして、開花を宣言した。昨年と同日、平年より10日ほど遅い。2月中旬に見頃を迎える。
ヒカンザクラは花が下を向いて咲くのが特徴。梅のような濃いピンクや薄紅色、白など樹木ごとに色の変化を楽しめる。同森や近くの農道、本茶峠に計約1000本あり、リュウキュウメジロのさえずりが響く。
同森指導員の川畑力さん(45)は「ここ数日の暖かさで開花が進むのではないか。今年は特にウグイスを目にでき、寄ってくる生き物も観察してほしい」と語った。