〈資料写真〉2024年3月、離島奪還訓練「アイアン・フィスト」の一環として、偵察用ボートで上陸する米海兵隊員ら=11日、和泊町の笠石海岸
陸上自衛隊は24日、離島防衛を想定した米海兵隊との共同訓練「アイアン・フィスト(IF)」を、2月19日~3月7日に鹿児島や沖縄などで実施すると発表した。過去最大規模の計約4000人が参加し、水陸両用作戦能力や相互運用の向上を図る。前年度に続いて沖永良部島で演習し、米海兵隊の輸送機MV22オスプレイも初めて飛来する。
沖永良部島では2月22~28日の期間中、日米の部隊が艦艇から偵察用ボートで和泊町の海岸に上陸するほか、オスプレイなどの航空機からも部隊が入り、知名町のグラウンド周辺で戦闘訓練をする。沖縄での総合訓練の予行の位置付け。
鹿児島県内では2月20日~3月7日に2日間程度、陸自奄美駐屯地と瀬戸内分屯地、海自鹿屋航空基地で陸自航空機への燃料補給訓練も予定している。塩田康一知事は防衛省・自衛隊に対し、住民の安心・安全確保などを要請した。
訓練には日本から陸自の水陸機動団など約1300人、米国から第31海兵機動展開隊など約2700人が参加し、前年度から倍増する。オブザーバーでフランスやドイツなども加わる。
IFは2005年度から米本土で実施。22年度から日本国内に場所を移し、徳之島や喜界島でも展開した。