民間信用調査会社の帝国データバンクは、女性社長比率に関する調査結果をまとめた。鹿児島県は8.3%と過去最高だったものの、1割を下回る低水準が続いている。全国では29位、九州では最下位だった。全国平均は8.4%。
調査は2024年10月に実施し、同社鹿児島支店(鹿児島市)が持つ約1万3000社のデータから抽出してまとめた。
年齢構成で見ると、65~69歳が15.6%と最も多く、70~74歳が14.2%、60~64歳が12.7%と続いた。
業種別では不動産業が17.6%でトップ。次いでサービス業12.2%、小売業11.7%だった。建設業が4.4%で最も低かった。
売り上げ規模別では5000万円未満が11.7%、5000万~1億円未満が7.6%、1億~5億円未満が6.9%と規模が上がるほど比率が低くなる傾向が見られた。100億円以上は1.3%にとどまった。
同支店は「大きな変動要因が見当たらないため、小幅な上昇傾向が続くだろう。県内は建設業が多く、業種の特性や土地柄が女性社長率が上がりにくい一因ではないか」と分析した。