映画「敵」について語る吉田大八監督(左)と出演した松尾諭さん=26日、鹿児島市の鹿児島ミッテ10
鹿児島市の鹿児島ミッテ10で26日、公開中の「敵」の吉田大八監督(61)=鹿児島市出身=らと質疑応答する「ティーチイン付き上映」があった。出演した松尾諭さん(49)も登壇。熱心なファンらと作品について語り合った。
原作は筒井康隆の同名小説。妻に先立たれた77歳の元大学教授が怪しいメールを受け取り、平穏な日常が徐々に崩壊していく過程を、夢と現実を交差させて描いている。
「モノクロゆえに、色や味に対する想像力が刺激されたのでは」と吉田監督。松尾さんは「韓国岳登山や霧島神宮、温泉、ラーメンなど鹿児島を満喫した」と話し、ほぼ満席の会場を沸かせた。観客からは「『敵』というより『すてき』な映画だった」との賛辞も送られた。