基準値超える残留農薬が検出 6都府県に出荷のハウスキンカン「いりき」を自主回収。現在まで健康被害の報告なし JA北さつま

2025/01/28 21:30
お詫びと自主回収を伝えるJA鹿児島県経済連のHP
お詫びと自主回収を伝えるJA鹿児島県経済連のHP
 JA北さつまが鹿児島県内を含む6都府県9市場に出荷したキンカンから、国の基準値を超える残留農薬が検出されたことが28日、分かった。原因は調査中で自主回収を進めている。回収対象の商品は、薩摩川内市の1農家が栽培したハウスキンカン「いりき」で計1478キロ。現在まで健康被害の報告はないという。

 農薬成分は、殺菌剤の主成分チオファネートメチルなどで、食品衛生法で定める基準値3ppmを上回る5.17ppmが検出された。通常、キンカンなどかんきつ類の栽培で使用される。県によると、同成分は体重60キロの人が毎日約1キロ摂取し続けても健康に影響はない。

 鹿児島市中央卸売市場青果市場の検査で22日判明。当該商品は13~22日、東京都4市場、大阪府、神奈川、石川、岐阜、鹿児島4県の各1市場に出荷され、23日まで販売された。24日から自主回収を始め、27日時点の回収率は19%。

 JA県経済連は28日、ホームページで公表。「安心安全な農産物を届けられるよう、農薬の適正使用などの周知を徹底し、再発防止に努める」とコメントした。

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