全面を屋根で覆って球を見やすく工夫した投球練習場=27日、都城市妻ケ丘町
都城運動公園(都城市妻ケ丘町)の野球場付帯設備が完成し27日、地区住民らに公開された。2月1日から初めて受け入れるプロ野球・千葉ロッテ2軍キャンプへ向け、市が整備した。
新設されたのは屋内競技場、投球練習場、サブグラウンドの3施設で総整備費は28億円。屋内競技場は50メートル四方の人工芝アリーナを備える。天井までの高さは最大23メートル。敷地は8分割でき、打撃練習などへ柔軟に活用できる。2階には見学者用の回廊も設けられた。
投球練習場は全面屋根付きで、6人が同時に投げられる。球の視認性確保のため、照明を10段階に調整可能。両翼50メートルのサブグラウンドは、主に内野守備練習に使われる。
施設はキャンプ期間以外は市民に開放。大規模災害に備えた備蓄品保管、災害時の援助隊や避難者受け入れ機能も持つ。整備費の半分を国の防災・安全交付金で賄った。
スポーツによる地域活性化を施策の柱に掲げる市は、複数のプロ球団から意見を聴き、整備に反映させた。池田宜永市長は「ハード面の整備はかなり前に進んだと自負している。集客や経済効果が、地域活性化につながると期待している」と述べた。