鹿児島県北薩振興局は肥薩おれんじ鉄道と沿線の出水・北薩地域をPRする「地域インフルエンサー養成講座」を開いた。交流サイト(SNS)の情報発信を得意とするタレントらが講師を務め、受講生15人が動画制作や投稿に挑戦した。
講座は11月から1月の全3回、出水市役所で開催した。鹿児島住みます芸人のパイナップルつばささん、おばたのお兄さんといったタレントが発信のノウハウや、視聴者を引きつけるポイントを伝えた。19日にあった最終講義は、熊本県出身のタレント宇城ありささんが投稿を目立たせるこつや、効率を上げることができるアプリなどを紹介。「自分の投稿にも恥ずかしがらず『いいね』をつけて」「日記でもいいから、こまめに投稿する習慣を」などと助言した。
期間中、受講生は「おれ鉄PR隊」としてそれぞれ「インスタグラム」に動画を投稿。最終日には優秀作品の表彰もあった。薩摩川内市から参加した夫婦は、沿線地域の飲食店を食べ歩いて紹介し、北薩振興局長賞を受けた。「いろいろな人の投稿を見て研究した。これからも地域の魅力を伝えていきたい」
肥薩おれんじ鉄道賞に輝いた出水市の女性は高尾野駅周辺の夕焼け空の動画を投稿した。薬剤師会に所属しており「地方は薬剤師不足。地域の良さを伝えることで、住みたい、働きたいと思う人が増えたらうれしい」と話していた。