2月1日に開院する霧島市立医師会医療センター=同市隼人町松永
建て替えを進めていた鹿児島県霧島市立医師会医療センター(同市隼人町松永)の新病院が2月1日、開院する。市によると病室が全て個室の病院は県内初。個室254部屋のほか、最先端のがん検査や手術支援ロボットが整備される。外来受付は5日に始まる。
新病院は地上6階建て延べ床面積2万3772平方メートル。現在と同じ254床だが、全室個室でうち4床は感染症病床。シャワー付きの特別個室11室も備える。入院フロアは、中央にスタッフステーションがあり、看護しやすい。
最先端のがん検査「PET-CT」は、PET検査とCT検査を同時にするこことができ、アルツハイマーの検査にも活用する。手術支援ロボット「ダビンチ」は医師がロボットを操縦し、体に負担が少ない手術を実施する。河野嘉文院長(69)は「空港が近く、離島からも利用しやすい。市民に愛され、選ばれる病院にしたい」としている。
開院後、集中治療室(ICU)の設置やスタッフの増員を検討し、地域救急救命センター開設を目指す。事業総額は着工時点で見込んでいた約185億円を上回るとみられる。