海岸清掃を通して親睦を深めた米軍と地元住民=知名町の沖泊海浜公園
在沖縄米軍基地所属の隊員が25日、鹿児島県・沖永良部島を訪れ、海岸の清掃活動をした。米側12人のほか、地元漁協や航空自衛隊員など計約60人が参加。ごみ拾いを通して親睦を深めた。
在沖米兵に格闘技を教えている漁師平原伸泰さん(54)=知名町瀬利覚=が、民間レベルの交流を深めようと初めて企画。米側は休日を利用して来島した。
一行は同町の沖泊海浜公園の砂浜で、1時間ほどかけてペットボトルのふたや発泡スチロールといった漂着ごみを拾い集めた。米空軍嘉手納基地のトロイ・タイタグイー軍曹(39)は「両国が協力する重要性を理解してもらういい機会になったのでは」と話した。
平原さんは「日本を取り巻く情勢は緊迫化している。定期的に交流し、住民に防衛への関心を高めてもらいたい」と語った。