暮らしやすい地域実現へ「町にスイッチオン」。会社員や主婦ら女性13人会議、福祉バス活用や子どもの遊び場整備など提案 町長も「生の声ありがたい」 大崎町

2025/02/02 11:10
大崎町に町政提案した町女性活躍推進会議の委員ら=町役場
大崎町に町政提案した町女性活躍推進会議の委員ら=町役場
 鹿児島県大崎町は女性の意見を町政に反映しようと、町女性活躍推進会議を2024年度設置した。委員による町政提案が町役場で1月27日あり、暮らしやすい町づくりへ福祉バスの活用や子どもの遊び場整備などを訴えた。

 町企画政策課によると、会議は男女共同参画社会の実現を目指し初めて設置。委員は女性20人(任期2年)を募り、24年度は学識経験者2人を含む自営業や会社員、主婦、専門学校生ら13人に委嘱した。

 委員はファシリテーター(会議進行役)講座を受けた後、9月に年代別の町民を集めた意見交換会を3回開催。町政提案は、2班に分かれて意見を取りまとめ、プレゼンテーション形式で実施。町長や教育長、課長ら約20人が出席した。

 委員は、福祉バスは高齢者以外も使用可能と発信するために名前を公募して変えることや、子育て世帯の負担軽減につながるマッチング実施を提案。子が安全に遊べる環境の整備についても必要性をアピール。町内に公園が少なく、幼児や障害児が使える遊具の不足といった課題を挙げた。

 町は各課で実施の有無を含め検討する。東靖弘町長は「生の声の提言でありがたい。今後ワークショップを開いたり、個々に意見を聞いたり、改善できる部分から取り組む」と話した。

 委員で会社員の飯盛瑞穂さん(52)は「町民の声が町政につながると理解してもらえるよう、一つでも提案を実現してほしい」と語った。

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