鹿児島市は3日、市議会3月定例会に提案する2024年度一般会計補正予算(119億3057万円追加、総額3108億5789万円)など18議案を発表した。物価高騰や運転手不足に直面する民間路線バス・タクシー事業者の支援として、3事業に計7770万円を計上した。
新規事業の運転者就職支援補助に2250万円を充て、新たな運転手に奨励金(バス30万円、タクシー15万円)を給付。事業者には2種免許取得費の一部を支援する。運行維持や運転手募集広報の経費補助にも取り組む。
このほか主な補正は、保育園や認定こども園の施設型給付費25億2203万円、商店街プレミアム付き商品券発行への補助金4億800万円、観光事業者支援の市独自宿泊キャンペーン費1億6400万円。
桜島学校整備では、4億2399万円を計上して25年度に予算を持ち越す繰越明許費に加えるほか、債務負担行為の設定額を6億2503万円増の35億9346万円に変更。整備費は当初計画から約11億円増の60億円前後となる。
国の経済対策で、市営住宅建設や学校校舎整備などハード事業の計上が合計60億円規模となり、総額を引き上げた。財政課によると、2月提案の一般会計補正予算で増額幅が100億円を超えるのは13年度以来。
市議会3月定例会は2月10日に開会する。