冷水で身を清める僧侶たち=3日、鹿児島市松原町の教王寺
鹿児島市松原町の日蓮宗教王寺で3日、1年の無病息災を祈願する「厄払い星祭」があった。恒例の「水行」ではふんどし姿の僧侶7人が大だるの前で経を唱え、何度も水をかぶった。
旧暦の大みそかにあたる節分に厄払いをして新年を迎える風習。今年は2日が節分だったが、例年通り3日に実施した。僧侶は水行で身を清めた後、本堂で参拝者を祈祷(きとう)した。
今年が年女の介護職員浜田順子さん(59)=日置市伊集院=は「見ているとすがすがしい気持ちになる」と話した。
水で身を清める荒行は明治時代から続く。この日の最低気温は7.1度。平年より2.5度高かったものの、全身に冷水を浴びた僧侶は寒々としていた。同寺の冨田晃義住職(41)は「首のうしろを水で刺激して、体を活性化する意味合いもある」と説明した。