鹿児島県伊仙町佐弁で昨年11月、女性保育士(55)が自宅で刺殺された事件で、県警捜査本部は3日、殺人と住居侵入の疑いで逮捕した県内の男子高校生(18)を、同日までに鹿児島地検に送検したと明らかにした。容疑者特定につながる恐れがあるとして、日時を公表していない。
送検容疑は昨年11月20日夕方、住人の女性保育士宅に侵入し、女性保育士の上半身を刃物のような物で複数回刺すなどして殺害した疑い。
捜査本部などによると、同日午後6時ごろ、血を流して倒れている女性保育士を関係者が発見し、119番した。死因は出血性ショック。男子高校生は「包丁で刺して殺したことは間違いない」と容疑を認めている。消防は「首から出血があった」と説明している。
2人は面識があり、親族ではない。凶器とみられる刃物を押収しており、供述の裏付けを急いでいる。室内を物色した形跡は確認されていない。単独で侵入したとみて調べている。