射撃訓練に臨む隊員=4日、奄美市名瀬の陸自奄美駐屯地
陸上自衛隊奄美警備隊は4日、奄美駐屯地(鹿児島県奄美市名瀬)の屋内射場で、実弾射撃訓練を報道陣に初めて公開した。地域に自衛隊の活動への理解を深めてもらう狙い。隊員約60人が訓練に臨み、小銃や拳銃で約25メートル先の的を狙った。
同隊は射撃能力の向上のため、定期的に訓練を行っている。この日は2、3人ずつ横一列に並び、号令とともに銃を構え、不意に現れる標的に向かって一斉に数発撃ち込んだ。
訓練を統括する打田芳彦・最先任上級曹長は「自分や仲間の命を守る上で重要な訓練。今後も各人の射撃能力の向上を図れるよう励みたい」と語った。
射場は2022年4月に運用を開始。鉄筋コンクリート平屋建ての広さ約9000平方メートルで、最大射距離は300メートル。島内外の陸自や航空自衛隊員のほか、奄美海上保安部の保安官が使用する。
訓練は駐屯地モニターなど一般人2人も見学した。