規制線が張られた事件現場周辺=2日、伊仙町佐弁
鹿児島県伊仙町佐弁の住宅で昨年11月、女性保育士(55)が刺殺された事件で、県警捜査本部は4日、女性の上半身に抵抗した際にできる防御創があったと明らかにした。上半身に刺し傷などが複数あり、着衣に乱れがなかったことも分かった。
事件を巡っては、捜査本部が1日、殺人などの疑いで県内の男子高校生(18)を逮捕、3日までに送検した。送検容疑は、昨年11月20日夕方、女性宅に侵入し、女性の上半身を刃物のような物で複数回刺すなどして殺害した疑い。
捜査本部によると「包丁で刺して殺したことは間違いない」と容疑を認めている。凶器とみられる刃物を押収しており、供述の裏付けを急いでいる。室内を物色した形跡は確認されておらず、窃盗目的での犯行ではないとみている。
女性は自宅で血を流して倒れており、関係者が発見し119番した。死因は出血性ショック。消防は「首から出血があった」と説明している。