枝肉部門で2連覇を果たした鹿屋農業高校の生徒=17日、東京(同校提供)
全国の農業系高校が和牛の肥育技術を競う「和牛甲子園」枝肉部門で連覇を果たした鹿児島県立鹿屋農業高校(鹿屋市)に、優勝牛の肉の一部が贈られた。買い取った食肉会社の関係者が大きな断面のロース肉約4キロ分を持参し、健闘をたたえた。
訪れたのは、スターゼン鹿児島営業所(鹿児島市)やスターゼンミートプロセッサー加世田工場(南さつま市)の関係者3人。優勝牛を育てた「鹿児島黒牛研究部」の生徒に対し「こんなにしっとりとしたサシはすごい」と絶賛。昨年の猛暑で熱中症のリスクもある中、どのように牛を管理したのか熱心に質問した。
神川博文所長(48)は「最高級の肉質に苦労が垣間見えた」。同校3年の浦崎聖斗さんは「暴れるほど元気な牛で、体重測定が大変だった。特別な技術はないが、生徒は誰よりも牛舎に長くいたと思う。感謝して命を頂きたい」と語った。
大会は1月、東京都内であった。買い取られた肉は2月14、15日、Aコープの大姶良店(鹿屋市)や東串良店(東串良町)で販売される予定。