定置網に何かいる…あっ、釣り人だ、さらに岩場からもう一人 漁師と港に居合わせた建設会社員、連係プレーで2人を救助

2025/02/06 11:30
表彰を受ける宿里銀次さん(下中央)ら=南さつま市消防署大笠分遣所
表彰を受ける宿里銀次さん(下中央)ら=南さつま市消防署大笠分遣所
 鹿児島県の串木野海上保安部と南さつま市消防本部は、転落した釣り人2人の発見・救助に尽力したとして、同市の漁業宿里銀次さん(33)らに感謝状を贈った。

 1月10日午前8時半ごろ、宿里さんが同市笠沙の黒瀬漁港付近で、定置網にしがみついている釣り人を発見。岩場にいた別の釣り人に見守るよう依頼した後、携帯電話がつながる漁港へ移動し110番した。その場にいた建設会社員2人を漁船に乗せて現場に戻ったところ、見守りを頼んだ釣り人も転落しており、2人を救助した。

 串木野海保の贈呈式は1月28日に笠沙町漁協であり、山景秀人部長が宿里さんに手渡した。市消防本部の贈呈式は30日に大笠分遣所であり、救助を手伝った塩屋建設の上野純也さん(22)、東弘秋さん(55)を含む3人に鎌田明隆消防長が贈った。宿里さんは「命が助かってよかった。こういった事故が二度と起きなければいい」と話した。

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