畠野尚利さんが製作した木彫りのフクロウなど=曽於市の財部南小学校
愛鳥教育に力を入れている鹿児島県曽於市の財部南小学校に、フクロウなど木彫りの野鳥18羽が新たに届いた。贈り主は霧島市隼人の野鳥作家、畠野尚利さん(78)。3年前にも作品を寄贈しており、同校は「小鳥の部屋」と名付けた展示室に飾って学びに役立てる。
畠野さんは2022年、同校が野鳥観察やポスター作製などに熱心に取り組んでいることを知った。教材として活用してもらえればと、シジュウカラやメジロなど木彫りの野鳥65羽を寄贈。最近になり学校が行ったアンケートで児童がフクロウに興味を示していることを知り、再び届けることを思い立ったという。
1月31日に同校であった寄贈式で、畠野さんはフクロウの生態について説明し、児童代表に作品を手渡した。学校は「大切な宝物としてさらに活動を充実させたい」と畠野さんに感謝状を贈った。
材料は北米産のヒバ。加工し寄せ木づくりで仕上げる。どれも精巧な作品ばかりで全児童17人は感激した様子。4年の田中湊さんは「僕はメジロが好きだが、他の木彫りの野鳥も見てもっと知りたいと思った。うれしい」とお礼の言葉を述べた。
畠野さんは「野鳥の部屋に展示して大事にしてもらっている。また頑張って作りたい」と話した。