一斉にスタートするいぶすき菜の花マラソンのランナー=1月12日、指宿市東方
いぶすき菜の花マラソン大会実行委員会は6日、レース中に心肺停止となったランナーの人命救助に貢献したとして、居合わせた医師や鹿児島県警交通機動隊員らに感謝状を贈った。
大会は1月12日にあり、指宿市山川の34キロ地点付近で鹿児島市の男性ランナー(63)が心肺停止に。騒ぎを察知した県警交通機動隊の秋野洋輔巡査長(32)ら機動隊員3人と、指宿警察署交通課の立石生(しょう)巡査部長(38)が駆け付け胸骨圧迫や救助要請を行った。ランナーで通りかかった神奈川県の医師小島淳一さん(61)は、自動体外式除細動器(AED)などを使って救命した。
市役所であった贈呈式には小島さんを除く4人が出席。実行委員長の打越明司指宿市長が感謝状を手渡した。秋野巡査長は「当たり前の任務をこなしただけで、命が助かって本当に良かった。医師がその場にいてくれたことも、心強かった」と話した。