「戦没者や遺族の思い受け継ぎ感謝」「核兵器持たない国々との連携必要」…建国記念の日、終戦80年の節目迎え奉祝・反対両派が集会 鹿児島市

2025/02/11 21:00
奉祝派の集会で講演する元靖国神社神職の野口次郎氏=11日、鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテル
奉祝派の集会で講演する元靖国神社神職の野口次郎氏=11日、鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテル
 「建国記念の日」の11日、鹿児島市で奉祝、反対両派の集会があった。終戦80年の節目を迎え、奉祝派は戦没者や遺族の思いを受け継ぎ感謝や尊敬の意をささげる重要性を訴えた。反対派は平和のためには、核兵器を持たない国と連携する必要があると強調した。

 日本会議鹿児島と鹿児島県神社庁は同市の鹿児島サンロイヤルホテルで開き、約180人が参加した。

 元靖国神社神職の野口次郎氏は、戦没者や遺族の手紙を多数紹介し「親孝行や忠義を取り戻さないといけない。出征した青年たちを褒めたたえ誇りとしてこそ、建国の道しるべをさかのぼることができる」と述べた。奉祝式典では、皇位の男系継承や選択的夫婦別姓制度の慎重な議論を求める決議が読み上げられた。

 県護憲平和フォーラムは同市のよかセンター鹿児島で開き、約100人が参加した。

 九州大学大学院の出水薫教授=政治学=が講演。トランプ米大統領が掲げる自国第一主義について「米国が軍事大国として世界秩序を保障しなくても、平和を享受できるのかという問いが投げかけられている」と説明。「核保有国の出現を阻むには、核を持たない国々と連携して抗議する必要がある」と指摘した。

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