遅刻、早退、欠席OK「まっちょいもんで」…鹿児島弁劇団、活動広がり人繰り苦戦 「げたんは」が団員募集

2025/02/12 21:00
新団員募集を呼びかける、鹿児島方言文化協会の種子田幸廣会長(右)と石牟礼剛志事務局長=鹿児島市西陵7丁目
新団員募集を呼びかける、鹿児島方言文化協会の種子田幸廣会長(右)と石牟礼剛志事務局長=鹿児島市西陵7丁目
 鹿児島方言文化協会(種子田幸廣会長、鹿児島市)は、グループの鹿児島弁劇団「げたんは」で2025年度から活動する団員を募集している。種子田会長(74)は「出前講座のエリアが24年度から県全体に広がり、団員の人繰りが難しくなった。大切な文化を次世代に伝えるため、力を貸してほしい。待っちょいもんでなー(お待ちしています)」と呼びかけている。

 「げたんは」は11年創立。60、70代を中心に小学生から80代まで約30人が所属している。個人のスケジュールを優先し「遅刻、早退、欠席OK」。毎週第3土曜日に約2時間行う全体練習には、平均16、17人が参加する。ただ、平日の出前講座に都合のつく団員が少なく、1月に実施した鹿児島市内の小学校訪問は、種子田さんを含め5人だった。

 同協会事務局長の石牟礼剛志さん(43)は「芝居の経験がなかったり、練習に参加しにくかったりしても、交流サイト(SNS)の動画を通じて指導できるので安心して」と新団員獲得へ余念がない。

 入団5年目の姶良市の女性(75)は「仕事があるので2、3カ月に1回のペースで参加している」。3年目の鹿児島市の会社員女性(64)は「人前で上がらなくなり、鹿児島弁のよさも改めて知れた」と続けられる理由や活動の魅力を語った。

 出前講座出演の日当などはないが、交通費は支給される。同協会=099(281)4919。

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