動物園や水族館などに市外料金を新設…10月から96施設の料金改定 鹿児島市「適正な受益者負担と公平性を図る」

2025/02/13 17:00
鹿児島市の主な施設の料金改定案
鹿児島市の主な施設の料金改定案
 鹿児島市は10月1日から、平川動物公園など市の96施設で料金を改定し一部で市民より割高の市外料金を新設する。同園入園料は現在の一般500円(小中学生100円)から、市民は750円(同150円)に値上げとなる。市外料金は1000円(同200円)。

 適正な受益者負担と公平性を図る目的で、総合的な改定は14年ぶり。市外料金が導入されるのは、市民以外の利用の多い観光施設や会議室など14施設。2025年度は2億1800万円の増収を見込む。

 市立美術館の常設展観覧料、近代文学館とメルヘン館常設展示、維新ふるさと館入館料は450円(同220円)とし、いずれも1.5倍程度の値上げ。市外料金は一般600円(同300円)に設定された。

 科学館入館料は一般600円(小中学生220円)となる。水族館は1500円(同750円)のままで、新たに市外料金として一般2000円(同1000円)が設けられた。現行の幼児350円(4歳以上)は無料とする。地域公民館(14館)小会議室や男女共同参画センター小研修室、旧島津氏玉里邸庭園茶室の使用料も値上げし市外料金を設けた。

 主に市民・市民団体が利用する施設は150%を上限に改定。興業目的や別途入場料を徴収する場合などは200%を上限とした。西原商会アリーナ(サブアリーナ、空調照明込み)で入場料徴収のケースでは、午前9時~午後9時利用で、現行の18万5500円が37万1000円となる。

 財政課によると、料金は施設の維持管理費をまかなうための受益者負担割合や、他都市や民間の状況を考慮しながら、改定後10年以上経過したものは原則見直す。今回は新型コロナウイルス禍の影響などもあり、14年ぶりの改定となった。

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