火の元、厳重に注意を! 火災による高齢者犠牲相次ぐ、昨年は35人中27人が65歳以上

2025/02/13 21:30
住家1棟が全焼する火災があった現場付近=12日、鹿児島市坂元町
住家1棟が全焼する火災があった現場付近=12日、鹿児島市坂元町
 鹿児島県内で高齢者が犠牲になる住家火災が相次いでいる。県警の発表を集計すると、今年に入り12日までに住宅火災は12件発生。4人が犠牲になり、そのうち年齢が判明しているのは3人で66~86歳だった。鹿児島地方気象台や県消防保安課は、今後も空気が乾燥する状態が続くとして、火や暖房器具の取り扱いに注意を呼びかけている。

 同課のまとめでは、2024年は火災で35人が死亡し、27人が65歳以上の高齢者だった。逃げ遅れを防ぐため、避難経路の確保や防火設備の定期的な点検、取り換えを促している。

 1月25日、出水市下鯖町での住家火災では、住人男性(55)が顔にやけどを負った。男性は「寝室でつけていたヒーターから出火した」と話しており、出水署は暖房器具が火元の可能性があるとみている。

 県消防保安課は火災を防ぐために、火の使用時に目を離さない、暖房器具の周りに燃えやすい物を置かないなどの習慣が重要だとしている。その上で、熱や煙を感知すると音で知らせる住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に取り換えるよう訴える。

 林靖夫課長は「警報器は火災の早期感知と逃げ遅れ防止に大きな効果がある。普段の心がけと合わせて意識してほしい」と話した。

鹿児島のニュース(最新15件) >

日間ランキング >