〈資料写真〉肥薩おれんじ鉄道に乗車する高校生=出水市の野田郷駅
第三セクター・肥薩おれんじ鉄道(熊本県八代市)の経営安定化を図るため、国の「社会資本整備総合交付金」活用に向けた第2回法定協議会が13日、鹿児島県出水市であった。他の交通事業者との連携など地域公共交通計画の骨子案が示された。
骨子案は、地域住民におれんじ鉄道の利点を感じてもらい、鉄道を軸とした公共交通ネットワークの実現を目指すことを目標に掲げた。共同タクシーや公共ライドシェアの導入、貨客混載輸送の検討など17の施策が記された。運行間隔を補完するため、路線バスやコミュニティーバス、乗り合いタクシーなどと連携して運行することも検討する。
委員からは「イベントの際はターゲット層を分析して情報発信するべきだ」との意見が出た。次の協議会で計画の素案を示し、本年度中の計画策定を目指す。