もったいない…廃棄される果実を再活用し、アロマミストとか作っちゃった「道の駅都城NiQLL」

2025/02/15 21:30
ニクルの一画にあるアップサイクル商品のコーナー=都城市都北町
ニクルの一画にあるアップサイクル商品のコーナー=都城市都北町
 宮崎県都城市都北町の「道の駅都城NiQLL(ニクル)」は、事情により廃棄されてきた市の農産物を再活用し付加価値を与える、アップサイクル商品づくりに力を入れている。

 ニクルは、旧道の駅を建て替え、2023年4月にリニューアルオープンした。オープン1年前、新駅の目玉となる新商品づくりを模索していた担当者が、キンカン生産農家から「摘果作業で処分しなければならない実がたくさん出る」と話を聞き、「もったいない。何とか活用できないか」と考えたのがきっかけ。

 主要ターゲットを30、40代女性に定め、開発に着手。オープンと同時に、キンカンの摘果実から精製したエッセンシャルオイル(精油)商品などの販売を始めた。昨年12月には、ライチの落下実や規格外品を再活用したエッセンシャルオイルと両果実のアロマミストを追加した。現在6種類が店頭に並ぶ。価格は550~1650円。

 都城市は市町村別の農業生産額日本一を誇る街。ニクルを運営するココニクル都城の平川玲二・販売戦略部副部長(53)は「これからももったいない精神で、未利用資源の活用を図っていきたい」と話した。

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