伝統打楽器ジャンベを通じて交流30年 三島村役場にギニアの駐日大使がやって来た…児童の演奏に「みんなも『大使』だ」

2025/02/17 06:00
ギニアの魅力を語るムッサ・ファンタ・カマラ大使(中央)ら=鹿児島市名山町
ギニアの魅力を語るムッサ・ファンタ・カマラ大使(中央)ら=鹿児島市名山町
 ギニア共和国のムッサ・ファンタ・カマラ大使(49)と、加藤隆一在ギニア大使(60)が、鹿児島市名山町の三島村役場を訪ね、オンラインで硫黄島学園の児童らと交流した。同村はアフリカの伝統打楽器ジャンベを通じてギニアと30年以上交流を続けており、6月には大阪・関西万博の「ギニアナショナルデー」で、児童生徒が演奏を披露する。

 交流には役場近くのホテルに設けた会場から、両大使と大山辰夫村長、室之園晃徳教育長、立命館大学国際関係学部の白戸圭一教授がオンラインで参加。硫黄島学園と、アフリカ学習に取り組む山形県酒田市の泉小学校とのジャンベ交流などを見守った。2月4日にあった。

 両校児童が、島在住のギニア人ジャンベ講師のソロ・ケイタさんから指導を受ける様子を見学したカマラ大使は「演奏を聞かせてもらいうれしい。みんなも私と同じ『ギニア大使』と思う」と語りかけ、同国にかかわる活動を続ける児童に感謝した。加藤大使は「三島村とギニアは30年交流が続いてきた。(両校の)ギニアが取り持つ縁も続けてほしい」と呼びかけた。

 大使らは当初の予定では硫黄島を訪問する計画だったが、天候不良のため変更された。役場で、1994年から続く交流の歴史を説明した大山村長は「今後もギニアとの関係を続けていきたい。ジャンベを通して、村への移住者が増えるような取り組みができればいい」と話した。

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