鹿児島県の塩田康一知事は19日、県議会3月定例会の施政方針の説明前に、県警捜査2課長が不同意性交容疑で書類送検されたことに言及し、「県民の信頼をさらに損なうような事案の発生は甚だ遺憾だ」と述べた。一連の県警の不祥事を念頭に「これまでの取り組みの実効性を改めて検証し、組織一丸となって徹底した再発防止対策を」などと求めた。
塩田知事は「性加害を含む不祥事の再発防止に向けた取り組みを進めてきた中だった」と指摘。事実関係は捜査で明らかになるとの認識を示しつつ「一日も早く信頼回復できるよう努めてほしい」と述べた。
県警不祥事を巡っては、2024年に性犯罪や情報漏えいなどで現職警察官や元幹部の逮捕が相次ぎ、県警は同年8月に再発防止対策を公表。「職責の自覚と高い職務倫理の養成」などを掲げて不祥事根絶を進めていた。