捜査2課長が不同意性交容疑で書類送検…「鹿児島県警に自浄力なし」 自民党県議団から反対された「百条委」設置求め、市民ら街頭活動

2025/02/20 11:00
鹿児島県警の不祥事を巡り「県議会に百条委員会設置を」と訴える市民ら=19日、鹿児島市の県警本部前
鹿児島県警の不祥事を巡り「県議会に百条委員会設置を」と訴える市民ら=19日、鹿児島市の県警本部前
 有志でつくる「鹿児島県警の性暴力軽視・隠ぺい体質を問う会」は19日、一連の県警不祥事の真相解明を求め県警本部前で街頭活動した。県議会定例会の開会日に合わせた取り組みで、県議会調査特別委員会(百条委員会)設置が必要だと訴えた。市民や県議ら13人が集まった。

 参加者は、14日に捜査2課長が不同意性交容疑で書類送検され、警務部付に異動した問題などを指摘。「県警の闇を明らかに」「自浄力ない?」などと書いたプラカードを掲げ、抗議の声を上げた。元幹部が「前本部長が隠蔽(いんぺい)しようとした」と主張する元枕崎署員の盗撮事件を巡り、本部長指揮簿が黒塗り開示だったとする本紙報道にも言及。「真相究明と再発防止に百条委を」と強調した。

 会の発起人の松永三重子さん(73)=鹿児島市鴨池2丁目=は「県警だけではもう改善は難しい。百条委で真相を明らかにする議論は、県警職員らが組織の在り方を問い直すことにもつながる」と話した。

 百条委を巡っては、県議会最大会派の自民党県議団などの反対により、設置が見送られている。

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