鉄橋補修工事を巡り「不当・不誠実な行為」繰り返す…広瀬川漁協に出水市長が総合調整権行使 理事の解任など組織改善求める

2025/02/21 21:00
出水市役所
出水市役所
 鹿児島県出水市の椎木伸一市長は21日、米之津川の漁業権を持つ広瀬川漁業協同組合に対して「総合調整権」を行使した。肥薩おれんじ鉄道の鉄橋補修工事を巡り、漁業権とは無関係の批判を繰り返した行為の是正や、不当・不誠実な行為を繰り返す理事の解任などの組織改善を求めた。漁協は26日に臨時理事会を開く意向。

 市によると、冨田忍副市長が漁協の内木場司組合長に文書を手渡した。市側は市議会が18日の定例会で可決した総合調整権行使に関する議案内容に沿って説明。組織の改善策については3月6日までに市に提出するよう命じたという。

 内木場組合長は取材に、「文書はもらったが、今のところは何もコメントできる状態ではない」と話した。

 同調整権は地方自治法に基づく措置。強制力はない。

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