鹿児島県警捜査2課長書類送検に県公安委「県民の信頼さらに損ない非常に残念」 慎重捜査と事実に即した厳正対処求める

2025/02/22 18:14
 鹿児島県公安委員会は21日までに、県警捜査2課長が不同意性交の疑いで書類送検され、事実上更迭されたことを受け、「幹部職員が捜査の対象となり、県民の信頼をさらに損なったことは非常に残念でならない」とコメントした。県警には慎重な捜査と事実に即した厳正な対処を求めた。

 県警の一連の不祥事を踏まえ、「非違事案根絶を目指し再発防止策が行われているさなかで、公安委員会が大綱方針として県民の信頼を取り戻す警察活動の推進と定めたにも関わらず、非常に残念」とした。

 県公安委は14日の臨時会で県警から報告を受けた。2課長が書類送検された同日、南日本新聞は県公安委に見解を求めていた。コメントは20日付。

 県警は認否を明らかにしていない。当事者双方の言い分に食い違う部分があるとしている。14日付で「幹部が捜査対象となり書類送検されること自体が県民の信頼を損なう。2課長の任務を続けることは適当でない」との理由で警務部付に異動した。

 2課長は2018年に警察庁に入庁したキャリア官僚。23年8月、県警に出向した。県警の不祥事を巡っては、幹部の一人として県議会で公式見解を述べていた。

 県警は今月20日、再発防止策の進捗(しんちょく)状況をホームページで更新。人権やジェンダーに関する講話を3月に行うなどとしている。

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