鹿児島県警の不祥事に関するアンケートに答える通行人(右)=24日、鹿児島市の天文館
鹿児島県警の相次ぐ不祥事の真相解明や再発防止を求める市民団体「県警の性暴力軽視・隠ぺい体質を問う会」は24日、鹿児島市の天文館で市民の意識を問う街頭アンケートをした。有効回答の9割以上が「組織体質を許せない」とし、「県議会調査特別委員会(百条委員会)設置が必要だ」とした。
選択肢にシールを貼って答える形式で、通行人ら計72人が参加した。性暴力関連の不祥事が相次ぐ実態は39人が「知っている」と回答。33人は知らなかった。組織体質を「許せない」としたのは61人で、4人が「分からない」と答えた。
百条委は56人が「設置すべき」とし、「分からない」の4人を大きく上回った。「組織体質を許せる」「百条委設置は必要ない」と答えた人はいなかった。設問によっては無回答もあった。
回答者の年代は幅広く、特に若者の姿が目立った。鹿児島市の鶴丸高校1年女子は「安心して頼れる存在であってほしい。警察官らしい報道が聞きたい」。同市鴨池新町の元会社経営男性(86)は「刷新が必要だ。百条委設置がなければ不祥事は絶対に断ち切れない」と指摘した。