〈資料写真〉県立北薩病院
鹿児島県立病院局は25日、4月から北薩病院(伊佐市)の運用病床を75床から50床に減らすと明らかにした。厳しい経営状況を受け2病棟を1病棟に集約する。県議会代表質問で、原口優清県立病院事業管理者が答えた。
北薩病院は診療圏(伊佐市、湧水町、さつま町)の人口減少や常勤医不足に伴う患者減で赤字が続く。外部有識者らによる委員会の提言を受け、2022年10月に病床を110床から75床に減らしていた。
だが、状況は好転せず、23年度決算の病床利用率は53.4%。同局によると、24年度も1日平均入院数は30〜40人で推移する。病床減で看護師十数人の削減を見込む。原口事業管理者は「引き続き経費削減に努め、実情に応じた職員配置による給与費抑制に取り組む」と述べた。