「年収の壁」123万円に引き上げで県民税2.4億円減 鹿児島県が試算 国民民主の178万円に比べ減収額は大幅に少なく

2025/02/26 11:00
 鹿児島県は25日の県議会代表質問で、年収が103万円を超えると所得税が生じる「年収の壁」を123万円に引き上げた場合、個人県民税は年約2億4000万円減るとの試算を明らかにした。国民民主党が掲げる178万円への引き上げ案に比べ、減収額は大幅に少なくなる。

 2025年度の税制改正大綱で、所得税の非課税枠は103万円から123万円に引き上げる方針が明記された。個人県民税は26年度分から適用される。

 県は178万円に引き上げた場合、個人県民税収の34%(25年度当初ベース)に当たる約165億円の減収になると見込んでいた。

 年収の壁を巡っては、与野党間で見直しの協議が続いている。県議会で虫明徹総務部長は「地方の行政サービスの提供に影響が出ないよう必要な財源を確実に確保することも含め、丁寧に議論してほしい」と答弁した。

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