県警の〝お目付け役〟としてどうか…知事が改革明言した渦中の県公安委員会 県総務部長「委員は知事部局で主体的に選任」 公募制は否定

2025/02/27 06:27
2024年12月25日、鹿児島西署の川路康隆刑事官の説明を受けながら視察する県公安委員会の石窪奈穂美委員長(前列右)ら=鹿児島市中央町
2024年12月25日、鹿児島西署の川路康隆刑事官の説明を受けながら視察する県公安委員会の石窪奈穂美委員長(前列右)ら=鹿児島市中央町
 鹿児島県警の一連の不祥事を受けて問題提起されている、県警を管理する県公安委員会委員の選出方法について、県の虫明徹総務部長は26日、「第三者的立場の知事部局で、主体的に候補者を選任したい」との認識を示した。一方、公募制の導入は「他県でも例がない」として否定した。

 柳誠子議員(県民連合、鹿児島市・鹿児島郡区)の代表質問に答えた。これまでは、県が県警から候補者の参考情報を聞き取って選考するのが慣例だった。県は、従来の方法では「県民の疑念を招きかねない」として、見直しを明言していた。柳議員は「委員に警察業務に関する一定の知識がなければ、県警から説明を聞いて終わりになる」と指摘。公募制を提言した。

 直近では7月に委員1人が任期満了となり、県は再任も含め検討する。虫明部長は「幅広く候補者の情報を集める」と述べた。

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