くしゃみ、鼻水、涙目に悩まされる季節到来、鹿児島県の対策は…スギ苗木生産量の6割が花粉少ない品種へ 5年で1.7倍増

2025/03/01 21:00
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 鹿児島県は28日の県議会一般質問で、花粉の少ないスギ苗木の2023年度県内生産量は約172万本でこの5年間で1.7倍に増えたと明らかにした。

 森林経営課によると、スギ苗木生産全体の62%に上る。花粉の量は一般的な品種より半分以下の苗木が主流で、中には1%とかなり少ない品種もある。

 県は花粉の少ない苗木の生産拡大に向け、生産技術向上を目指す講座の開催や県営採穂園での植え替えに取り組んでいる。25年度は花粉の少ない品種とそれ以外の混在を防ぐため、梱包(こんぽう)時の仕分けで通常より多く要する経費を支援する。

 政府は社会問題化する花粉症の対策として33年度にスギ人工林を約2割削減し、9割以上の苗木を花粉の少ない品種にする目標を掲げている。

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