市街地を走る鹿児島市電
鹿児島市交通局は6日の市議会個人質問で、2025年度内に策定する交通事業経営計画の見直しで、市電の運賃値上げを検討することを明らかにした。
交通局によると、市電の経常費用は19年度決算で20億7487万円。25年度予算では25億6591万円となり、人件費増や物価高騰で約4億9000万円増加した。同年度は約1億2000万円の赤字を見込む。
議員が大人運賃を現行の170円から、仮に市バスと同じ230円に改定した場合の収支見込みについて質問。同局は25年度予算ベースで、営業収入が約5億8000万円増加し、経常収支が約4億6000万円の黒字になるとした。
同局は26年度以降も、人件費や減価償却費の増加で黒字化は厳しいと説明。経営計画の見直しで市電の運賃改定を含め、更なる増収対策を検討するとしている。