鹿児島大学は７日、一般入試前期日程に全９学部で１３５８人が合格したと発表した。募集人員より１７７人多く、実質倍率は２．３倍だった。鹿児島市の郡元キャンパスでは、掲示板に番号を見つけて喜ぶ親子や、アメリカンフットボール部員に胴上げされる受験生の姿が見られた。

　青空の下、午前１０時に張り出されると、自分の番号を見つけた受験生や保護者らの「やった」「おめでとう」の声が飛び交った。掲示板前で記念撮影したり電話で報告したりして、喜び合っていた。

　教育学部に進む鹿児島中央高の平薮真大（まひろ）さんは教員志望。長島町から高校まで新幹線通学する中で「へき地や離島の教育に興味が湧いた」と志望を定めた。「合格できてほっとした。大学でしっかり学びたい」と笑顔を見せた。

　医学部に合格した鹿児島市の谷口綾子さん（１９）は「つらいこともいっぱいあったが、頑張ってこられたのは両親や先生のおかげ。感謝を伝えたい」とほっとした様子だった。

　鹿屋市の鹿屋体育大は６日、合格者の受験番号をホームページ上で発表。体育学部の２課程に計１００人が合格。内訳はスポーツ総合課程７３人、武道課程２７人だった。

　鹿大は１２日に後期試験を行う。合格発表は２１日。