〈資料写真〉全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞を獲得した「やすこ」の等身大パネル=2023年1月日、霧島市国分中央3丁目
鹿児島県が昨年12月~今年1月に実施した和牛に関するアンケート調査で、約7割の回答者が、鹿児島が飼養頭数日本一だと知らなかった。鹿児島から連想するものについても、黒豚(7割弱)や焼酎(6割強)に比べ和牛は4割にとどまり、知名度不足が浮き彫りとなった。
県産和牛プレゼントキャンペーンの応募要件としてアンケートを募り、集計した。首都圏のJRや地下鉄の主要駅、羽田空港に広告を展開し、8174件の回答があった。居住地の内訳は首都圏や大阪、愛知を中心に県外が96%を占めた。
鹿児島県産和牛について尋ねたところ、飼養頭数が全国1位と知っていたのは27%。全国和牛能力共進会での連覇についての認知度は21%だった。
一方、39%が「食べたことがある」と回答し、半数以上が高級、高品質、おいしいといった印象を持っていることが分かった。産地や生産者の情報、他のブランド和牛との違いといった情報があれば、購入を検討するという声も多かった。
畜産振興課の児島浩貴課長は「和牛と言えば鹿児島県産という認知を高める必要がある。もっと多くの人に食べてもらえるように、飲食店マップの作成や東京食肉市場まつりなどでPRしていく」と話した。県産和牛を扱う応援店も募集中で、登録は無料。